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スルガ銀行(本社:静岡県沼津市)不正融資 2018年

2022.07.04

シェアハウスやアパートなどの投資用不動産オーナーらへの融資過程で、審査書類の改ざんが発覚、銀行側は元会長ら旧経営陣に対して35億円の賠償請求訴訟を起こすなど経営責任を追及

[2022年6月23日東京地裁の判決]
元会長らとともに賠償請求された1人で、懲戒解雇された麻生治雄・元執行役員(60)が、地位確認と未払い給与など約2400万円の支払いを求めた。
当判決で同地裁の三木素子裁判長は「処分理由とされた行為があったとは認められず、懲戒解雇は無効だ」として男性の訴えを認め、スルガ銀行に対して本来受け取るはずだった定年退職までの給与など1600万円の支払いを命じた。

懲戒解雇の根拠はすべて否定
当時の第三者委員長を務めたのは、2004年のライブドアによるニッポン放送株買収でニッポン放送側の代理人を務めた大手ビジネス誌の弁護士ランキング企業法務分野で常にトップを争う大物弁護士だった。
しかし、コロナ禍で東京都の飲食店に対する時短命令の違法性をグローバルダイニング社が訴えた裁判で実質的な勝訴を一審でもたらすなど存在感を高めていた弁護士は、会社は日銀や金融庁からのお咎めをすべて「営業部門の暴走」に押しつけ、その全責任を当時の執行役員の麻生さんに押し付けて幕引きしようと麻生さんを懲戒解雇にし、会社の危機管理委員会、第三者委員会、取締役等調査委員会、すべて会社が創作したストーリーを上書きして、麻生さんの責任を追認し、マスコミはそれを拡散したとして、明らかに事実と反する様々な主張を一つずつ、4年間かけて反駁してきました。ドロドロになりながら尋問もし、すべて潰していきました。
その結果、銀行側が作った懲戒解雇の根拠となるストーリー&事実関係はすべて裁判所によって否定された。

引用:SAKISIRU(サキシル)