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良かれと思ったことが、パワハラ認定?

2020.08.28

最近では「セクハラ」「パワハラ」などハラスメントに対する意識が高まり、会社側もハラスメント行為には敏感になっているものです。
そして、誤解や意見の違いなどにより、上司が部下に対して善意で行った行為がパワハラだと訴えられてしまうようなケースも少なくありません。
そこで、パワハラ認定されないためにも、実例などを踏まえてパワハラへの理解を深めていきましょう。

実例!パワハラ認定されてしまった例

部下の将来のキャリアのためにアドバイスを積極的にしているという場合でも、そのアドバイスが裏目に出てしまうのです。
実例としては、指導していた部下に仕事のミスを注意し、その後差し入れで缶コーヒーを頬に付けて渡した行為がパワハラと訴えられたパターンがあります。
上司からすればミスを注意したものの、励ましのつもりで行った善意です。
しかし、部下は缶コーヒーを頬に付けて渡されたことを「上司に脅された」と感じてしまいパワハラだと会社に訴えることになってしまいました。

なぜパワハラだと思われてしまうのか?

部下のためと思って行うアドバイスや行動がパワハラだと思われてしまうことは、本当に些細なお互いの感じ方や考え方の違いから起こります。
とくに良かれと思っている行為の主体が部下ではなく自分自身だった場合、部下にとっては「圧力」や「大きなお世話」だと感じられてしまいがちです。
また、どんな行為に対してもパワハラを主張するようなモンスター社員は存在するため、日々の行動には注意が必要になってきます。

パワハラ認定を避けるためにできること

パワハラ認定を避けるためには、日常的に気を付けて行動をするべきです。
まずは、部下に指導や叱咤する際には二人きりの密室で行うことを避けます。
しかし、大勢の前で叱咤すればさらし者にされたという訴えが起こる可能性もあるため、上司など第三者を交えて話をするようにしましょう。
もし部下と揉めてしまったような場合や、二人きりの場所で叱咤や指導を行った場合には、会社へ即報告して事情を話しておくべきです。
この行為だけでも会社への心証が大きく異なってきます。

パワハラは相手の捉え方次第になってしまうため、こちら側が良かれと思った行為でも相手には脅迫や圧力と思われてしまうことも少なくありません。
パワハラだと疑われた場合には、まず当事者との接触を避けるようにしましょう。
そして、専門家である弁護士にご相談ください。