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専業主婦も労働者!不当な労働環境は許されない

2020.09.03

専業主婦は当たり前のように家事をこなしているように見えますが、家事は重労働です。
夫が仕事をしている間に妻が家の事を全てしているからこそ、快適に日常を過ごせているのです。
しかし、こうした専業主婦の労働力は正しく評価されないことが多く、不満に思っている方も多いでしょう。
そこで、専業主婦の労働力や労働環境における問題について解説していきます。

家事も立派な労働である

家事には掃除や料理、洗濯といったものがあり、生活をするにあたって必要なものです。
文字にすると簡単に見えますが。掃除といっても掃除機だけではなくトイレやお風呂の掃除、キッチンの掃除などもあります。
洗濯であれば洗濯機で洗った後のものを干し、家族それぞれの洗濯物を畳まなければなりません。
更には、生活に必要なトイレットペーパーや洗剤など日用品を欠かさないように買い物してストックすることや、学校や区役所の用事などを済まさなければならないこともあるでしょう。
もしこれらの家事を他人に任せるとなると、家事代行サービスとして報酬を支払うことになります。
つまり、家事も立派な労働であり、専業主婦も労働者なのです。
しかも、外注のサービスとは異なり、専業主婦は24時間体制になるのですから重労働であると言えます。

専業主婦の労働力はなぜ正しく評価されないのか?

共働き夫婦であれば、家事を分担しているため家事も立派な労力であることが互いに理解できるでしょう。
しかし、専業主婦として一人が家事をしていると、家族はその苦労が目に見えないものです。
掃除や洗濯によって毎日家が整った状態であり、食事が用意され、必要な生活用品を切らさずに補充されていることが当たり前だと思うようになり、感謝がなくなってしまいます。
そのため、専業主婦は正しく評価されず、報酬を受け取るようなこともありません。
むしろ離婚となれば、無収入になってしまうというデメリットまであります。

専業主婦も労働環境の改善を促す権利はある

家事は労働であり、専業主婦は立派な労働者です。
労働者であれば雇用主に労働環境の改善を促す権利があり、雇用主は労働者の働きやすい労働環境を維持する義務があります。
そのため、専業主婦も家事という労働価値を夫に理解してもらい、不当な扱いを改善するように声を上げるべきです。
労働価値を理解してもらうためには、家事を分担してみるなど夫にも家事の大変さを知ってもらう必要があるでしょう。

専業主婦だからと家で不当な扱いや正しく評価されないといったことは、会社でいうハラスメント行為や不当解雇、劣悪な労働環境での労働に値します。
家事が重労働であることを雇用主となる夫に理解してもらい、働きやすい環境を求める権利が専業主婦にはあります。
正しく評価されないことで悩んでいる場合には、弁護士など専門家に相談してみましょう。