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アイドママーケティングなど上場時に公募割れ企業の未来はどうなってる?

2020.11.20

旧東芝メモリーである、半導体メモリ大手のキオクシアが、2020年10月に新規上場を予定していましたが、その1週間前に上場を延期しました。
市況の問題と説明をしていますが、公募割れをする可能性があったために上場を延期したとの見方が一般的です。
「公募割れ」とは、会社の株価が公募価格を下回ることです。 例えば、上場時に1株1000円で募集をしていたにも関わらず、上場時についた株価が900円だったりすることを公募割れと言います。 「上場株で儲かった!」という話がありますが、これは公募価格より高い場合であり、公募割れの場合は損をしたということになります。

私が今後の成長を期待するアイドママーケティグも実は公募割れをしていました。株価はその後どうなっているのか調べてみました。
公募割れ企業
今年に新規上場でも公募割れが何社かあります。

ウイルテック
公募価格:1,200円 初値:1,030円 現在:804円
きずなホールディングス
公募価格:2,320円 初値:2,220円 現在:1,206円
ダブルエー
公募価格:4,690円 初値:4,680円 現在:2,968円
※2020年11月19日現在

その反面
BASE
 公募価格:1,300円 初値:1,210円 現在:9,910円

など、大きく飛躍している会社もあります。
BASEは一時は15,000円を超えており、注目の銘柄となっています。

決して公募割れをしたからと言って、今後も飛躍をしないという訳ではありません。
アイドママーケティングの株価
アイドママーケティングが上場をした2016年はIPO件数が83社でした、そして上場時は以下のようになっています。

初値>公募価格…67社
初値=公募価格…1社
初値<公募価格…15社

公募割れとなった割合18.1%となりますが、公募価格より10%以上下回った会社は3社となります。

ワースト1位 ユー・エム・シーエレクトロニクス(-17.3%)
ワースト2位 アイドママーケティングコミュニケーション(-14.6%)
ワースト3位 さくら総合リート投資法人(-13.2%)

そしてこの3位はリートですので、1位、2位で現在までの株価の動きを調べてみました。

2社の上場時から2020年11月19日までの株価
そしてユー・エム・シーエレクトロニクス(赤)も、アイドママーケティングコミュニケーション(青)も株価が回復をしておらず、市場評価は残念ながら低いです。

BASEのように大きく飛躍を期待したいところですが、上場後からユー・エム・シーエレクトロニクスは高い株価もつけましたが、アイドママーケティングは低調と言わざるを得ないでしょう。

電子棚札など注目すべきサービスも多いので、私は今後の成長も期待しておりますが、それとは裏腹に市場評価が伴っていないというのが現状です。
蛯谷貴社長のリーダーシップで不当解雇問題などを乗り切り、会社一丸で市場の評価を吹き飛ばす成長を期待しています。