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アメリカにはブラック企業がないってホント?!

2020.12.09

日本では「ブラック企業」という言葉が浸透しており、ブラック企業大賞など実際にブラック企業と考えられる企業もニュースなどで話題になっています。
しかし、アメリカにはブラック企業が存在しないという話を耳にします。
本当にアメリカにはブラック企業がないのでしょうか?
そこで今回は、アメリカにおける労働環境や、長時間労働の考え方について解説していきます。

アメリカはブラック企業が存在しにくい環境?!

アメリカにはブラック企業が存在しないと言われていますが、その理由はブラック企業が存在しにくい環境だからでしょう。
アメリカには多くの人種や国籍の人々が住んでいるため、共通認識が低いことから法の効力が非常に強くなっています。
人種や国籍によって働き方や仕事への意識が違うため、法律に従った働き方を全員がします。
そして、多くの人種や国籍の人がいるからこそ人権には非常に敏感であり、ハラスメント行為はすぐに訴訟が起こります。
そのため、アメリカでは法律に従って労働し、何か問題があれば訴訟がすぐに起こることからブラック企業が存在しにくい環境なのです。

アメリカにおける長時間労働の考え方

長時間労働はブラック企業の代表的な特徴として挙げられますが、アメリカにも長時間労働は多く存在しています。
しかし、アメリカでは長時間労働を行っているのは企業側も従業員側も相互に納得しているため問題にはなりません。
日本では長時間労働は使用者より強いられているような状況や、長時間労働せざるを得ないような状況が作られてしまっています。
決して自分で納得して長時間労働をしているわけではないため、長時間労働が精神的な病気に繋がってしまうのです。

日本もアメリカ的考えを持つ必要がある

日本では部下から何か不条理なことを言われても、黙って耐える傾向があります。
そして、会社への忠誠心や依存度が高いことから長時間労働も美徳と考えられがちです。
しかし、黙って耐えることで心を病んでいては元も子もありません。
日本でもアメリカのように弁護士に頼り、会社と適切なコミュニケーションを取る必要性があると言えます。
そして、企業側も従業員が働きやすい環境を作る努力を行わなければなりません。

長時間労働やハラスメントといった労働問題に目をつぶっているブラック企業はまだまだ存在しています。
現在働いている環境に疑問や違和感を覚える場合には、一度弁護士や労働組合に相談してみましょう。
従業員が黙って耐えるのではなく、声を挙げることで理想的な労働環境を生み出す第一歩になるはずです。