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河野大臣により霞ヶ関のブラック職場の改革が行われるか?!

2020.12.22

霞ヶ関で働く官僚といえばエリート中のエリートの国家公務員であり、一昔前であれば霞ヶ関で働きたいと考える優秀な学生も多かったものです。
しかし、現在霞が関はブラックな職場と言われており、国家公務員になりたくないと考える学生も増えているようです。
霞ヶ関のブラックな職場の実態や問題点などについて解説していきます。

なぜ霞ヶ関はブラックな職場と言われるのか?

霞ヶ関にはブラック企業を監督する厚生労働省もありますが、その厚生労働省を含めてブラックな職場と言われています。
その理由は、下積み時代の激務薄給や霞ヶ関の独特な風土が挙げられます。
官僚になっても下積み時代は長く、その期間は雑用なども含めた激務、長時間労働が続きます。
そして、政治家の顔色を伺いながら、年功序列を重んじる霞ヶ関の風土があります。

国家公務員になりたくない新卒の減少

優秀な学生は霞ヶ関を目指すような国家公務員が憧れられる時代もありましたが、今では霞ヶ関での職を避ける新卒が増えていると言います。
新卒という「これから社会を変えていきたい」「自分の力を最大限に生かしたい」と希望に溢れている時期ですが、霞ヶ関では新卒が活躍してキャリアを磨くことは難しいと考えられています。
そして、実際に退職している官僚も増えていることも問題と言えるでしょう。

霞ヶ関という職場の問題点

霞ヶ関の官僚達が抱える問題点は、特有の働き方や長時間労働、残業代などさまざまなことが挙げられます。
さらに、現在官僚達が悩まされていることは、「官僚主導」から「政治主導」へ変わってきてしまっているということです。
以前は政策の立案など政治家をリードしてきた官僚でしたが、90年代から政治主導に変わったことで官僚達は受け身になってしまったのです。
政治家の考えを聞いて支持を受けて動くような働き方になり、自律性が失われつつあります。
こうした働き方も官僚を目指す新卒の減少や、現役官僚の退職に繋がっているとも言えます。

霞ヶ関のブラックな職場の改革は、河野大臣が就任時より改善に意欲を見せています。
霞ヶ関がどのように変わっていくのか今後に期待していきましょう。
霞ヶ関だけではなく、自身の職場でも労働環境に疑問を覚えるようなことがあるかもしれません。
そうした場合には、労働組合や弁護士にご相談ください。