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ブラック企業での「あるある」エピソード

2021.03.09

「ブラック企業」という言葉は私たちの社会生活に定着してしまい、当たり前のように使われる言葉になっています。
働き方改革によりブラック企業は少し減少したかもしれませんが、実際にはまだまだブラック企業が日本にはたくさんあります。
ブラック企業ではどのようなことが行われているのでしょうか?
今回はブラック企業における「あるある」エピソードをご紹介していきます。

労働環境における「あるある」

ブラック企業といえば、労働環境が整っていないケースが多いものです。
とくに労働時間に関する問題や、労働に対する正当な報酬が支払われない問題などが代表的と言えるでしょう。
ブラック企業における労働環境の「あるある」は次のものが挙げられます。

・残業することが働いている証になっている
・残業をしても残業扱いされずに手当が支払われない
・定時で仕事が終わることがない

労働基準法で1日8時間、1週間で40時間という労働時間が規定されており、この基準を超える場合には残業代を支払うように定められています。
しかし、ブラック企業は労働基準法の規定を守っていないのです。

給料や福利厚生における「あるある」

給料や福利厚生が正しく支給されないということもブラック企業にはよくあることです。

・申請していないのに勝手に休日を有給扱いにされる
・入社時に聞いた説明と給料や福利厚生の支給が異なる
・体調不良の休みが公休扱いされ、休日に振替出勤を要求される

労働する対価として正当な報酬や福利厚生を支給されることは労働者にとって当然の権利です。
しかし、ブラック企業では就業規則はあってないようなものであり、有給や慶弔休暇が自由に取れない環境が多くなっています。

人間関係における「あるある」

ブラック企業では労働環境や条件だけではなく、人間関係にも問題があることも多いです。
パワハラやモラハラといったハラスメント行為が原因で退職する人も少なくありません。

・上司の態度が威圧的で社内が常にピリピリしている
・ミスがあると皆の前で怒鳴られ、ペナルティを与えられる
・顔や見た目について色々言ってくる異性の上司がいる

人間関係の問題は精神的苦痛となり、うつ状態になることで会社に行けなくなるというケースもあります。

ブラック企業での「あるある」エピソードを紹介してきましたが、自分にも当てはまるという点や似たような経験をしているという方もいるかもしれません。
自分の心や身体が壊れてしまう前に、ブラック企業から抜け出しましょう。
労働環境や条件、ハラスメント行為などがある場合には、弁護士に相談してみてください。