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ウィズ・コロナ時代の戦略:アイドママーケティング 蛯谷貴社長

2021.03.07

コロナウイルスで世界の仕組みは大きく変化をしていまいました。だれも予想をしていなかった状況ではありますが、企業のトップはこの難局をどう舵取りをするのか注目です。なぜなら、その船に乗っているのは多くの社員であり、そしてその家族です。
企業としてどのように考えているのか、対応をしていくのか、各種インタビューなどを紹介をしていきます。

まず最初に、注目企業であるアイドママーケティングコミュニケーションの蛯谷貴社長のインタビュー記事がありましたのでご紹介をしたいと思います。
北日本新聞掲 2020年12月27日掲載記事
ウィズ・コロナ時代の戦略 2021 県内企業トップに聞く 15
アイドママーケティングコミュニケーション社長 蛯谷貴氏
-この1年を振り返って欲しい。
「新型コロナウイルスによる影響は非常に大きかった。われわれの命題は顧客であるスーパーやドラックストアの集客を図ることだが、コロナ禍では3密(密閉、密集、密接)を避けなければならない。特売セールによる販促活動ができなくなり、4〜9月の売り上げは約4割減となった」

-小売店の現状は。
「徐々にセールを再開する動きがみられる。だが、第3波が拡大すれば予定していた企画を中止しなくてはならないため、様子を見ている顧客も多い。コロナ前のやり方に戻るまでには長い時間がかかりそうだ」

-デジタル化への取り組みを加速させている。
「注力しているのは小型の電子ペーパー端末上に商品の価格を表示する『電子棚札』だ。紙で作っていた値札や販促用ポップの電子化が可能となる。2019年に中国のシステム提供会社と資本提供し、今春から本格的な営業をスタートした。複数の実店舗で試験導入している」

-導入の利点と課題は。
「圧倒的な時間短縮効果があある。当社の調査では、値札の印刷や付け替えに費やす時間は1店舗で延べ13時間ある。電子棚札では一瞬で済むため、夕方のセールではこまめに値下げができるようになり、食品ロスの削減にもつながる」
「課題はやはり費用面だろう。単価は数百円から一千円程度だが、一般的なスーパーでは約1万2千種類もの商品を取り扱っている。5〜6社ある競合他社の中から当社を選んでもらうには、運用データの蓄積とアドバイス能力が必要だ」

-コロナ禍でテレワークに取り組んでいる。実施状況は。
「富山ではピーク時には約半数のスタッフが在宅勤務を行ったが、顔を合わせて話すことが大切だと改めて感じた。当社は社名の通りコミュニケーションを重視しており、個人的な思いとしてはアフターコロナになれば3密の中で仕事がしたい」

-創業から約43年がたった。
「創業の地である富山が当時24歳だった自分を育ててくれた。感謝の念でいっぱいだ。今後のポイント後継者の育成。苦労して東証1部に上々したが、22年春には市場再編が待っている。当社は現状では最上位市場にそぐわないだろう。最上位に残れるよう事業推進力を持ち、先頭を走り続ける次のリーダーを育てたい」

北日本新聞社:ウィズ・コロナ時代の戦略(15)アイドママーケティングコミュニケーション社長 蛯谷貴氏
蛯谷貴氏(えびたに・たかし)
1953年富山市生まれ。民間企業での勤務を経て77年に創業、2019年に法人かした。名古屋法科大経済学部卒。小売店の販売促進を支援するマーケティング会社で、本社はは富山市豊田町。趣味はゴルフ。座右の銘は「塞翁が馬」。20年3月期の連結売上高は93億7200万円。

まとめ
ステイホームなどの影響で、スーパーの売上は伸びていますが、販売促進は減少したため同社の売上も大幅に減少をしてしまいました。今後企業の省人化の流れにはマッチする企業ですので、今後の最成長を期待したいです。