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パワハラをする上司を訴えために準備すべきこと

2021.04.26

職場の人間関係のトラブルはどの会社でも起こり得るものですが、パワハラでのトラブルが近年急増しています。
上司のパワハラに毎日耐えていたものの、耐え切れなくなって訴えたいと考えている方もいるでしょう。
もし上司をパワハラで訴える場合、どのような準備をすればいいのでしょうか?
適切にパワハラの訴えを起こすために必要な準備について解説していきます。

パワハラの定義とは?

パワハラで訴えるためには、まずどこからがパワハラになるのかパワハラの定義について知っておく必要があります。
厚生労働省によるとパワハラは、「職場上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」としています。
つまり、業務範囲を超えるような注意や指導などの行動や発言はパワハラになります。
そして、上司と部下という関係性だけではなく先輩や後輩など同僚間でもパワハラは認められます。

パワハラを訴えるための手順

パワハラで上司を訴えたいという場合には、適切な手順を踏む必要があります。
まずはパワハラの中止を求めるためにも上司やその上の管理者に直接交渉し、社内で解決を目指すことが望ましいでしょう。
しかし、解決が難しいような場合には弁護士に相談して損害賠償請求などの訴えを起こします。
自力でも内容証明郵便を使ってパワハラの中止を申し入れる通知書を送付することができますが、交渉や法的手段を取ることになった場合のことを考えると弁護士に相談した方が手続き面だけではなく精神的な負担も減らせます。

パワハラの訴えを起こすには証拠が大切

パワハラの訴えを起こすには、パワハラがあったことを立証することが必要になります。
パワハラを受けて辛い状況ではあると思いますが、訴えるための証拠を残すようにしておきましょう。
ICレコーダーやスマホの録音機能で音声を記録しておくことや、ノートなどに誰にいつどこでどんなことを言われたのかなど明確に記した記録などが訴える際の有効な証拠になります。
また、パワハラを目撃した人がいる場合には、目撃した人に陳述書を書いてもらうことも証拠として有効です。

パワハラは我慢していればうつ病の引き金にもなり兼ねない行為ですので、一人で抱え込まずに上司や身近な先輩などに相談してみましょう。
もし相談しても問題が解決しないような場合には、弁護士に相談することも1つの手段です。
無料相談できる弁護士もいるので、まずは相談から始めてみてください。