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リモートワークで長時間労働になってしまう会社とは?

2021.05.28

働き方改革によりリモートワークは推進されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により一気にリモートワークが普及したと言えます。
そもそもリモートワークは仕事の効率性を高めることや、柔軟な働き方ができるようにすることが目的で導入されるものです。
しかし、リモートワークを導入したものの長時間労働になってしまうという企業も少なくありません。
なぜリモートワークで長時間労働が起こってしまうのでしょうか?

なぜリモートワークで長時間労働が起こるのか

リモートワークになれば仕事の効率化が高まることで残業が減りそうなイメージがあるかもしれませんが、実際にはリモートワークの導入で長時間労働が起こっている会社も多いのです。
リモートワーク導入で長時間労働が起こっている場合、多くは古い常識をIT化してしまっていることが原因であると考えられます。
自宅なのでプライベートとのボーダーラインがあやふやになりやすく、仕事量が多いのであればそのまま仕事をしてしまうことで長時間労働になっているケースも少なくありません。

リモートワークで残業が起こらないようにするためのガイドラインがある

もともと日本では残業が美化されている部分があり、働き方改革の推進で長時間労働を無くそうと政府も働きかけています。
そして、リモートワークで長時間労働が起こることも懸念されており、厚生労働省よりガイドラインが設けられています。
そのガイドラインでは、役職者からの時間外や休日のメール送付の自粛や、システムのアクセス制限、長時間労働をする人への注意喚起などが挙げられます。

長時間労働の改善にルールや仕組みの見直しが必要

リモートワークにおける長時間労働を改善するためには、使用者や上司がツールを上手く使って従業員の働き方を管理する必要があります。
労働時間の管理を徹底し、コミュニケーションツールや作業効率化できるツールの見直しを行うべきです。
また、根本的な会社の仕組みやルールが長時間残業を生み出しているケースもあるので、残業することが当然だという古い常識を捨て去ることも大切です。
労働時間の適正化は、労働意欲や生産性を高めることに繋がり、会社にもメリットをもたらすでしょう。

リモートワークが導入されたものの労働時間の管理や仕組みに対応できず、長時間労働が発生してしまっていませんか?
リモートワークも会社に出勤している時と同様に労働時間として考えることができるため、一定の基準を超える時間外労働は違法になります。
もし長時間労働に悩んでいるという場合や、労働時間に疑問があるという場合には、弁護士に相談してみてください。